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4 skills (Reading, Listening, Speaking, Writing)

※ 脇田個人の見解です。所属する大学とは一切関係ありません。

 

以前も書いた気がしますが・・・。英語の外部試験活用の動きが強まっています。

各大学こぞって入試選抜に導入中。

 

英検、TOEFL、TOEIC、GTEC、IELTS、TEAPなどなど多くの種類があります。TOEIC、 TOEFLに至っては、さまざまなヴァリエーションも存在します。

 

入試選抜にこれらの資格試験を導入することを考える場合、いくつかの切り口があります。

 

1. どのように利用するか

・見なし満点方式

 (個別試験を課さず、基準を超えている場合英語の点数は満点として扱う)

  → メリット:基準を超えている人にとっては大きなメリット

   デメリット:ただ、この基準をクリアする人が多くなった場合、

         (満点が大部分になるので、)

         結局、他教科の出来不出来が合否に影響する。となると本末転倒?

 

・加点方式

  (基準を超えている場合、個別試験の点数に満点を上限として加算する)

   → メリット:何となくお得感はある?

     デメリット:何点加算をするのが適切かが判断できない。

           (しかも、複数の種類の外部試験を使う場合、

            公平性もなくなる・・・。

          英検の2級とTOEICの○点が同等とかそういう話になってくる)

 

・出願資格方式

  (出願時点で、一定の基準をクリアしていないと出願できない)

   メリット:公平性は保たれる?

   デメリット:受験者数が減る(私大にとっては結構問題)

 

2. 導入の問題点

 

・受験機会の公平性

  当然、何度も受験すれば得点は上がっていくはず。ということは、何度も受験ができる人が有利。= 受験料を負担出来る受験生が有利。

  1回、1万円ほどはかかる受験料をどうするのかという問題。

 → Reading, Lisetening, Writingはまだ良いが、Speakingになった場合、面接試験が想定される。その場合、面接会場まで行かなければならない。単に受験料だけの負担ではなく、交通費や宿泊費も関わってくるので、かなり大きな問題。

このあたり、TOEFL comprehensiveはうまくできている気がする。

 

・複数の試験を使うことの公平性・妥当性

  心理測定上、各試験で測定している能力は違うはず。これらを無視して得点換算等をすることはやはりまずい。○○は基準を達成しやすいとか、そういうテクニック的なことが出てくる。上記の受験機会の公平性とも同じで、あらゆる種類の外部試験を受け続けることで得られるメリットが大きい。

 → 理想的には1つの外部試験にする方が良い。

  

・高校教育の正課活動、課外活動への影響

  先日のテスト学会の公開シンポジウムでも、センター試験に代わる新たな試験に対して高校の先生側から、高校教育の正課活動や課外活動への影響が指摘されていました。このことは外部試験にとっても結構重要な問題になりそう。

  大抵こういった資格試験の実施日は日曜日なので、部活の試合と重なるとかいう話は当然出てくるはず。資格試験のために課外活動を休むのかという話になる。

  資格試験も受験機会が限られる(1ヶ月に1回とか、2, 3ヶ月に1回とか)ので、帰宅部が一番お得。

 

・高校の英語教育に対する影響

  (素人なのでよく分かりませんが)

  TOEIC対策みたいな話になってくるのではないかという懸念。

 

3. とりあえずの結論

やはり解決すべき問題が多すぎる。

大学入試選抜に最も重要な公平性のこと考えてますか??

 (利権の匂いもぷんぷんと・・・)← 反転(笑)

導入するなら1種類(どうしてもといわれても、2, 3種類が限度か)

 

※ 脇田個人の見解です。所属する大学とは一切関係ありません。