7月の移動距離

7月も最終日です。

この7月はかなり移動をしました。

理由は高校訪問。

営業です。

 

高校の先生に対応をして頂くわけですが、

忙しい中時間を作って頂けることに感謝です。

(作ってもらえないところもあります(笑))

 

7月の遠距離出張としては、

浜松、(松本、長野)、(千葉・東京)、(熊本・八代・佐賀)というラインナップ。

この間に名古屋も2,3回いっているのかな。

 

それぞれの土地でおいしいものを食して満足しています。

 

話を戻すと高校訪問ですが、

もう少し高校生が気軽に(大学・大学教員に)

進路相談ができる機会があっても良いのになぁと思う次第。

高校生は、限られた情報、偏った情報(誤った情報)で

大学選択をしているのかなと思えてきました。

 

高校側も、大学のことを調べるように指導はされていますが、

やはり表立った、外向けの情報しか目に入ってきません。

その結果として、偏差値とかに頼るのかな、、と思ったり。

 

そして、来週末はオープンキャンパスです。

コロナで縮小していたものが元にもどります。

私は、個別相談と模擬講義を担当します。

教員にとっては(義務的で)あまり楽しい行事ではないのかもしれませんが、

私は結構楽しみだったりします。

 

 

 

 

 

 

筑波大が面接や小論文重視へという記事

下記、個人の意見です。

 

5年後を目処にという話ですが、Yahooコメントを見ると否定的なコメントが多いですね。

 

誤解を怖れずに言えば、おそらく

学力試験(マーク式)>学力試験(記述式)>小論文>面接

の順で、客観性は下がっていきます。

 

客観性が高い=公平と考えれば、

入試が公平であるべきという観点からすれば

学力試験のみで決定することが望ましいと思います。

これが誰からも文句が出ないやり方だと思います。

 

一方で、理念からすると、小論文や面接、あと調査書も?

重視するというのは分からなくもないです。

ただし、客観性は下がります。

 

社会としてこれを許容できるか否かというところなのかもしれません。

 

例えば、就職活動で不採用になっても、

その理由を説明されることはないと思います。

大学入試でも、合否に関する説明責任がないのであれば、

面接や小論文による合否査定もアリだと思います。

 

面接や小論文のように、客観的な採点基準がないものを

用いるというのはそういうことです。

もちろん、面接や小論文でも「採点・評価基準」は作っていますが、

その客観性は何とも・・・。

 

ということで、若干モヤモヤしつつも

学力重視 vs 小論文・面接重視 では難しいのかもしれません。

 

筑波大のやり方を考えると、

共通テスト+学力重視

共通テスト+小論文・面接重視

という2つのトラックを用意して定員も分けるのが良い気がします。

 

私大の場合、

後者を2月以降で実施するのは物理的に難しいので、

結果として総合型選抜が増えるように思います。

総合型選抜に、学力試験を課すことができれば良いのですが・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いてるふり」は通じない? 集中しない生徒をリアルタイムで把握 教員からは期待、「管理強化」に懸念も

センサーを使って、生徒の集中度を測定するという記事。

 

こういうことを考えないでもなかったですが、

基本的には倫理的・教育的な観点から望ましくないと

考えています。

というか、意味あるのでしょうか。

授業中にぼーっとしたって、考え事したって良いじゃないかと思います。

 

こういう波形って、かなり曖昧で、怪しいところがあります。

個人差も大きいですし。

 

本人に分からないところで、

勝手に解析されて、それが教師に伝達される、

成績には反映されないと言いつつ、

教師が持つ印象には影響があるわけで、

成績に反映されないことは皆無ではないという点で

問題があります。

 

例えば、生徒の机の上に現在の状況を表示しているなら

許容されるかもしれません。

 

ポジティブな面、ネガティブな面を併せて評価することが

大切だと思います。

加速する「年内入試」の流れ 受験生・保護者・高校はどう対応するべきか?というEduAの記事

Yahooに挙がっていたのでクリック。

 

院生時代からよく知っている&今も良くして頂いている先生の

インタビュー記事でした。

 

年内入試の加速、これ自体はおそらく避けられないのでは

ないかと思います。

記事は国立大学の視点でしたが、

私立大学は国立大学以上に死活問題のように思います。

 

もちろん、高校生が、自ら興味・関心があることを

学ぶために大学を選択して、進学することは

当たり前ですし、そうあるべきだと思います。

 

その上で、私立大学の立場からすると

入学者確保と受験料・入学金収入の側面で

大きな構造改革が必要になってきます。

 

総合型選抜の場合、学校型選抜と異なり、

複数の大学に出願ができ、複数の合格を得たら、

希望する大学を選んで進学することができます。

これは定員管理の観点からするとなかなかしんどい状況です。

 

さらに、手間暇をかけて選抜した学生さんが

他大学に行ってしまうというのは、精神的にもつらいところです。

(選ばれなかった大学の責任ですが・・・)

 

たいてい、、この受験生こそは!と思う学生さんは、

(他大学にも出願していれば)、他大学にも合格するんですよね。

 

合格しても来てもらえないとなると、

大学にとっては総合選抜は

コストパフォーマンスが悪い入試になってしまいます。

入試にコストパフォーマンスを求める事が間違っているのです。

間違ってはいるのですが・・・。

 

そして気づけば同じ話ですが、

もうひとつが受験料収入、

何だかんだ受験料収入は大きいわけです。

少子化+年内で決まるという流れは

一般選抜まで残る受験生の縮小、

つまり受験料収入の縮小をもたらします。

 

こうなると私立大は何とか併願で数を維持しようと

するわけですが、歩留まりの読みなど

自らの首を絞めている状況になります。

 

本当に真剣に考えなければならない時期に来ていると思います。

 

 

 

 

 

 

デジタル採点導入

「令和5年度の千葉県内の公立高校入試で多数の採点ミスが発覚した問題で、外部有識者からなる「改善検討会議」が原因や再発防止策をまとめた報告書を県教育委員会に提出した」そうです(産経新聞 6/14)。

 

「デジタル採点」という言葉、おっと思いましたが、結局はマーク式・・・。

 

記事にもありましたが、採点ミスを考えると、結局はマーク式が安全ということですね。

現時点では、記述式の自動採点はハードルが多くて難しいと思います。

1. 手書き→デジタルの文字

  字がきれいな人、そうでもない人、筆圧などなど。

  読み取った字が、正しいかを確認する必要まであるのでは?レベル。

  もちろん実用上は問題ないのでしょうが、入試となると

  「多少間違いがあっても効率が良いから」は通用しないです。

 

2. 文章の評価

  てにをは?、書いてある内容?、さらにもっと深いところ?

  おそらく、「要約しなさい」であれば、採点はできるとは思いますが、

  「考えを書きなさい」はなかなか。

 

こういう問題は、ぐるぐるまわりますね。

英語の試験なぁ・・・

入試絡みで東北大学高等教育フォーラムに参加しました。

ちょうど終了して時間つぶし中です。

Yahooを見ていたら、以下の記事が。

news.yahoo.co.jp

 

中高生の英語力の話ですが、政府目標、良いんですけどね。

やはり方向が間違っている気がします。

級とか点数が重要なのではなく、

コミュニケーションが取れることが重要なんですよね。

(少なくともその目標があるから、政府は目標にしているはず)

 

英語の試験がどこまでできても、コミュニケーションが取れるとは限らないですし、

マイナスの方が大きい気がします。

 

そして、今は頭が入試モードなので、

この目標を達成したら、入試の英語の試験(で)は差がつかないことになります。

これ、大問題なんですよ、きっと。

某J大学で、英語外部試験を導入したら、英語では差はつかず

他の科目の結果で合否が決まるという皮肉な結果になったそうです。

 

プラスにはならないけど、マイナスになることはあるというのは、

子どもにとってはなかなかしんどい状況なのではと思えてしまいます。

 

そもそも、測定する道具が良くないと思いますが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年度

あっという間に2023年度が始まり、

今日は大学院の入学式と学部の新入生ガイダンスでした。

 

学部の新入生ガイダンスでは嬉しい出来事が。

昨年の夏のオープンキャンパスで行ったミニ講義を聞いて

入学してくれた学生さんが声をかけてくれました。

驚くとともに、責任を痛感しました。

オープンキャンパスも無駄ではなかった!

 

そして、私の研究室にも変化がありました。

学部からDまで私の所にいた学生さんが

この4月に関東の大学に着任しました。

また、博士論文の主査をした先生(社会人院生)も

新天地の大学に着任されました。

 

去る者あれば・・・、ということで

新たにM1の学生さんが入りました。

 

気づけば早16年目に突入した

今年度がどのような年になるか、

精進していきたいと思います。