入試科目「情報1」

3/4(土)は、日本テスト学会の学会賞記念講演会に現地参加してきました。

 

会場には、久しぶりにお会いする先生がたくさんで新鮮でした。

オンラインだと話しかけるのに躊躇しそうなのですが、

やはり対面はありがたいです。

 

学会賞を受賞された倉元先生のお話の中に、自分の名前が出てきたことに驚き(笑)

プログラム第2部?の「大学入学共通テスト『情報』への期待と課題―大学入試センター,大学,高校の視座から― のシンポジウムは面白かったです。

 

正直、そこまで考えてなかったなぁと反省。

高校現場の情報教育→大学入試 つながるのだろうか・・・

 

例えば、プログラミングの問題はちょっとどうしたものかと思いました。

プログラミングは、如何に効率的にとか、回り道しても分かりやすくとか、、、

正解がありません(個人的にそう思っています。

プロではないので、多少回り道してでもやりたいことができたら良いじゃないか、

きれいなコードじゃなくても良いじゃないかと・・・)

 

これをマークセンス形式の試験で問うのは至難の業です。

なんとなく、プログラミングで求められる力と

プログラミングの入試問題で求められる力は乖離している気がしました。

 

これをどうしていくかが課題ですが、注視していこうと思います。

作問大変そう・・・

 

 

東京のスピーキングテスト

 

news.yahoo.co.jp

ネタ元はこちら。

 

「本試験(平均60・77)と予備日(同52・16)の平均点が、8・61違うことに疑問をもったアオヤギ有希子議員(共産党)が、都議会文教委員会でこれら二つのテストを「等化したのか」「したならどのようにしたのか」を質問した。だが都教育庁の瀧沢氏は、「質問の趣旨が正確にわかりかねる」として答えなかった。」

 

事実であるならかなり問題だと思います。

これほど明確な質問の趣旨はないと思います。

担当者の方はご存じなかったのか、言いたくなかったのか、言えなかったのか。

 

この記事だけだとSDがないので何とも言えませんが・・・。

あと受験者数ですね。

 

しかし、羽藤先生と仕事をご一緒したこともありますが

かなり丁寧にされていた印象でした。

 

これ、大学入試でやったらもっと大問題になっていると思います。

 

絶対失敗しているとは言わないでしょうが、、、

 

これからまだまだ問題は出てきそうですね・・・

怖い・・・

入試監督

気づけば2月で入試シーズンです。

ただ、今年は学部の方の入試担当なので

昨年までとは動きが違います。

さらに、念願の地方入試出張へ行ってきます。

 

昨日は、10数年ぶりに試験監督をやりました。

特別試験場だったので人数は少なかったですが、こちらが緊張(笑)

 

地方入試は何人くらいかな・・・

噛まないように気をつけます。

 

ウェアラブルデバイス、ウェアラブルデバイス、ウェアラブルデバイス・・・・

 

 

2022年

最終日です。

 

今年は、何をしたか、何ができたかを振り返ると

あまりこれと言うことはなかったかも。

 

今日、お手伝いしていた論文の採択通知がきました。

忘れているものとか、まだパブリッシュされていないということ

だとは思いますが、Researchmap上もしかしてそれだけ?という状況・・・。

 

2022年で一番大きな出来事は

全学の入試センター副所長の職を辞して、

学部の入試担当になったことかもしれません。

来年はそちらでいくつか仕事はしたいと思います。

 

そして、研究室の学生さんお二人の就職&異動が決まる

というめでたい出来事もありました。

 

明らかに物忘れがひどくなり、

自分の仕事の管理ができなくなっているので

来年は少し?襟を正そうと思います(思うだけです)。

 

そして、来年度から学内研究費で採択されたプロジェクトが始まりますし、

依頼された論文も必ず仕上げなければならない、

翻訳書の話もありました。

まずはこのあたりをやっていきたいと思います。

 

それではみなさま良いお年を

 

総合型選抜と探究学習

 

※脇田個人の考え方であり、所属組織とは一切関係ありません。
※10月15日のセミナーの直後に書きましたが公開が遅れました。

 

先週の土曜日、
関西大学東京センターで開催された
セミナーでパネリストとして話をしてきました。

正直、探究学習について詳しいわけでないので
ちゃんと?予習をして臨みました。

予習を進める中で、
総合型選抜=探究学習ではない、
つまり探究学習は総合選抜につながらないという、
なんとなくモヤモヤとした感覚を持ちました。

 

ディスカッションをする中で
そのモヤモヤが少し晴れて来たので
書いてみようと思います。

 

総合型選抜≠探究学習 とまでは言いません。
もちろん探究学習は重要ですし、
大学や社会でその力が求められ、
評価されるのはその通りです。

正確に言えば、
高校の授業としての探究学習は
総合型選抜に直接つながらないというべきでしょうか。

批判を覚悟で書いてしまえば、
高校の探究の授業でこんなことをしましたとか
こんな賞をもらいましたというのは
あまり評価されない(個人的にはしたくない)のではないかと考えます。

 

それは、どのような成果があったかは、
指導者の力量によるところが大きいでしょうし、
学校の高等学校の指導体制も大きな要素だからです。
グループワークの場合、
必ずしも自分が興味関心のあるテーマに取り組むことができるとは限りませんし。

 

となると結局は、探究学習で何をしたかではなく
そのプロセスで何を学んだかが重要になります。
そしてそれをどう応用できるか、
総合型選抜という大学入試の枠組みで考えれば、
大学での学びにどうつながるかではないかと思うわけです。

 

高校の探究では
批判的思考、クリティカルシンキング、
アカデミックスキルといったものを磨いてもらえれば
それは総合型選抜入試につながると思います。

そして、今後は一部ではなくすべての高校生が探究学習をすることになるので
英語外部資格試験を利用した入試の基準のインフレと同様に、

普通に高校の授業として探究学習をしただけでは
総合型選抜で合格となるだけのレベルにはならないように思います。

現在、SSHとかの高校生が評価されているのとは状況が違っていくように思います。

 

 

IQ

もう、連投の連投

 

news.livedoor.com

 

そう言う話じゃないのでは?

IQという1つの構成概念で考えていること自体が間違っている気がします。

 

IQと学力はそもそも違いますから・・・。

キャッチーなタイトルにしているだけかも知れませんが、

IQ130以上なのに頭悪い というのはもう・・・。

 

そもそも、どの知能検査で測定されたIQなのかが大問題。

 

さらにIQ 130ってそんなに高くないですよ。

よくある?SD15であれば、2SD。偏差値で言えば70です。

100人居れば、2.5人くらいは居る計算。

 

この記事の議論の仕方が違う気がします。

と思って所出を見てみたら「NEWS DIG編集部」というところでした。

うーん。

 

 

連投告知

連投で告知です。

 

下記のシンポジウム?でパネリストをやります。

肩書きが、入試センター副所長になっていますが、

実施される10/15は辞任済み。

その時点では、社会学部 教授・入試主任 という肩書きになっています。

 

全学の役職を外れるので、多少言いたいことが言えるかなとは思っています。

 

総合型選抜と探究学習、なかなか難しいと思います。

 

正直、探究学習でやったこと(内容)を使って

総合型選抜に出願する というのは ないな という感じ。

 

探究学習で学んだことを活かして

総合型選抜に出願する のであれば アリ だと思っています。

 

与えられたプログラム(テーマ)で探究学習をしたとしても

どこまでなのか。。

 

総合型選抜では、

本当にその受験生が「経験してきたこと・考えたこと」と

「大学で学びたいこと」、そして「将来」を

どこまでに繋げて考えられているかが重要だと思います。

(少なくとも私はそう考えています)

 

AOの対策塾みたいなものを目にすることがありますが、

AOのような総合型選抜では(完全な)対策は

できないのではないかと・・・。

 

それは面接官によって評価が変わるから。

例えば3人がABCの3段階で評価するとして、

 

AAAとなれば文句なしで合格です。

AABでも合格可能性は高いかな。

ABBだとどうだろう・・・。

 

面接官の3人はそれぞれ違う視点を持っています。

どの視点からみてもAであれば良いわけですが、

かなり難しい話です。

 

ちょうど「最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常 (新潮文庫)」を

読んでいて、まさに同じだなと思った次第です。

藝大の入学試験で、デッサンを描いて、それを教授(試験官)が評価する。

当然、(そのデッサンに対する)好みだとか、着目する視点は

試験官によって変わるはずです。

ある意味、試験官の当たり外れが存在するはずです。

 

総合型選抜もまったく同じです。

総合型選抜の面接では、デッサンのような「作品」を見るわけでなく、

受験生とコミュニケーションをとって評価することになるので

さらにいろいろな要因が混ざってくるので。。

 

誤解を怖れずにいえば、

そこには再現性とか公平性とかはないかもしれない・・・。

信頼性なんて・・・(笑)

 

といった話を、クビ覚悟でしたいと思います。

 

先日、メインの森朋子先生と打合せをしましたが、

1時間話が尽きず・・楽しかったです。

 

ということで、当日も盛り上がるのではないかと思っています。